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岡部 朋子

ヨガインストラクター

ご挨拶
私がヨガを学び始めた時は、それを東洋の伝統に基づくセラピーだと感じ、その視点でヨガを理解しようと試みてきました。
しかし、米国でヨガセラピーの本格的な学びを深めるうちに、その考えは確実に変わっていきました。
それは、思想そのものを伝えていくのではなく、ヨガ本来の良さを手法としてとらえ提案していくことで、現代社会が抱える健康問題、具体的にはストレス、疲労、不安、緊張、怒り、睡眠障害、依存、などの解決に活かすことができ、また社会でも受け入れられるものになるはずだという考え方です。
21世紀はライフスタイルの変容を促すことが医学になるという「ライフスタイル・メディスン」への注目がますます高まっていくと考えています。
すでに、海外ではヨガセラピーが人々のライフスタイルを支える「支援」としての役割を持つという認識の元、医療や介護という健康を扱う現場のみならず、教育の現場でも活用が始まっています。
ヨガは指導ではなく、支援である。これから超高齢化社会に向かう日本ですが、自立支援という視点は、年代を問わず、また病気を抱える方向けのヨガを考える際にも重要だと考えています。
米国での学びからの帰国後、慈恵会病院で従業員の離職防止、ストレスケアにヨガクラス開催する機会をいただいた私は、そこで働く医療者の方々を通じ森田療法という精神療法を知りました。そして、心を病むことや、そこから回復することについても学びを深めました。
人々が健康的な生活を送るということは、身体的な問題だけがそれを左右するわけではありません。
病気を抱えていても健康そうに見える人がいます。どこも悪くないのに不健康そうな人、この世の不幸を背負っているように見える人がいます。その違いは何でしょうか?
私はそれを「ストレス対応力」と呼んでいます。
それは、どんなことにも我慢できる忍耐強さではなく「どんなことがあっても自分は大丈夫、と思える力」を意味しています。
そこで一つの鍵になるのが、脳科学について学ぶ中で知った「神経はつなぎ直せる」=神経可逆性という考え方です。
私たちの運動神経、そして記憶としての神経は、生活習慣や周りの環境によって、くせづけされ無意識のうちにトラウマの引き金になるものを抱えているそうです。
しかし、新たな環境刺激が加わることで、回路は良い方に上書きすることができます。
どんな人の人生も、バラ色ではないかもしれない。たくさんの苦さや悲しみを背負うこともあるでしょう。
しかし、ヨガの練習を通じ、その特徴である適度な運動習慣、呼吸の整え方、自分の休ませ方を知ることが、つなぎ直しの役割を果たし、「私は大丈夫だ」と「自分をもう一度信じ直せる力」すなわち、ストレス対応力に違いをもたらすはずだと考えています。
このような視点から、心と体のセルフケアを支援し、安全な場所と空間を提供できる専門家を育成するために、協会を設立いたしました。
当協会で学んだ人材は、医療や介護の現場で支援者として補完的な役割を果たしていくのみならず、誰かのために働く方々のケア、不妊治療や更年期など身近な未病へのサポート、さらには子供たちの心の発達やトラウマへの対処など、多方面で活動していっていただけるいけると信じています。
そして、そのような人材が社会資源として増えていくことで、一人でも多くの方の健康を支える力となることを願っています。
経歴
2016年日本人として初めて、医療におけるヨガの国際的標準化団体であるInternational Association of Yoga Therapists よりC-IATYの認定を受ける 全米ヨガアライアンスの最上位資格のひとつである E-RYT 500 認定指導者 リストラティブヨガ Relax & Renew 上級認定指導者
米国でメディカルヨガを学ぶ。 高齢者、がん患者、不妊治療、更年期、重篤疾患、終末期など専門分野別のヨガを学び、国内で指導者の養成にあたる。ヨガをセラピーとして活用する受講生、のべ3,500名以上を輩出。 ヨガセラピーのテキストであるTimocy McCall 医師のYoga as Medicine 日本語訳を監修、メディカルヨガ関心層を広げる。
IAYT国際会議への参加、クリーブランドクリニックへのメディカルヨガ導入事例の視察などを通じ、ヨガセラピストのプロフェッショナリズムを学び、日本への架け橋を担う。 日本の社会で実現可能なヨガセラピーのあり方を提案、なかでも乳がんやメンタルケアの分野では、学術総会、市民公開講座、患者会、県職員向けセミナーなどで講演。 慈恵大学附属第三病院において従業員の福利厚生クラスや板橋区愛誠病院における患者向け院内クラスの立ち上げを行う。